日程:2015年10月25日
メンバー:CL/NM(記)、HU
前週に引き続き、稲武の夏焼城ヶ山に行ってきました。今回は、大井公園から登って、馬野コースを下る周回コースです。
大井平公園の広い駐車場に車を止めて歩き始めます。
「巨木の森シャクナゲ園 城ヶ山遊歩道」の案内に従って登っていきます。名前の通り、道の両横には数多くのシャクナゲ。花の時期にはさぞ綺麗でしょう。天保年間の植樹と伝えられる杉並木も立派です。
遊歩道の木の階段はベンチがある休憩所のあるところまで。その先は杉木立の中を進む道となり、尾根まで続いています。
尾根に当たったら右へ進みます。
尾根道は林道に当たるので、案内に従って右に曲がります。
しばらく行くと林道が左右に分かれるところに出ますが、左側のしっかりした道の方へ進みます。(この分岐にひとつ案内があってもいいかもですが、地図とコンパスで方向を確かめて進んで下さいね)
林道は約1.4km続きます。途中、左手に浅間神社の屋根が木立の間に見えて来ると、浅間神社へ下る分岐の案内があったので行ってみました。
浅間神社は、天正年間に富士浅間神社の分霊により創立されたと伝えられていて、木花開耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)と磐長姫命(イワナガヒメノミコト)を祭神としています。境内に夏焼温泉の源泉があるようですが、どこにあるかはわかりませんでした。
浅間神社から林道に戻ってしばらく歩き、簡易トイレと夏焼城ヶ山への案内が立っている分岐を左手に進むと道は登山道へと変わります。
大井平コースは夏焼城ヶ山に登る一番長いルートですが、その分ゆるやかに登って行くので、先週登った夏焼コースにくらべればずいぶん楽です。気持ちのいい尾根道を進みます。
尾根にはこんなりっぱな巨木も。ただし、だいぶ虫食いの跡があり、落枝も多く、ずいぶん弱った感じです。いずれは倒れてしまうでしょうね。
山頂まであと500mの標識のあたりから、道は傾斜を増してきました。ここにも黒いワイヤーが設置されています。この山は遠くから見るときれいな三角錐なので、どのコースで登っても、山頂直下はどうしても急になるようです。
山頂に到着。この日も山頂には誰もいません。先週よりも気温が下がり風が強いせいか、遠くの山々がはっきりと見えます。この日は御嶽山もうっすらと確認することができました。
稲武の町も眼下にキレイに広がっていました。風が少し冷たかったので、休憩小屋で休ませてもらいました。
休憩してから、先週見逃した物見岩を探しに行くことにしました。いったん山頂から夏焼コースを下って行きます。こちらは下り始めからかなり急で、あまり下山には使いたくない感じです。滑らないように足元に気をつけて200m程降りて、岩場のあたりまで来ました。先週見た、黒いワイヤーロープが木に巻き付けてあるところです。
ネットで調べておいた特徴のある形の岩がすぐに見つかりました。思ったよりは大きくない岩ですが、上の部分が平になっていて、人が立って見張るには確かにちょうどいい感じです。
ただし、想像していた通り、岩の上からの展望はなし。かつては遠くの狼煙を確認したところと言われていますが、長い年月が経ち、すっかり周りの木々が成長したんですね。
物見岩を発見したので、また山頂に戻ります。今度は登山客が二人、山頂で休憩していました。
わたしたちは2度めの山頂を後に、馬野コースで下ります。
第2次世界対戦中に監視哨があった頃は、馬野コースが主に通勤に使われたそうですが、その頃は落ち着いた尾根道だったとの話もあります。今は重機で無理やり切り開かれたような道に変わり、あちこち道が崩れかけていたり、大きな倒木があったりと少し荒れた感じもします。
※倒木は11月上旬に地元の方たちが撤去して下さるとのことです。
20分ほど下って林道に出会いました。ここを右手に進みます。
林道は不思議なことに、途中のほんの短い区間だけりっぱに舗装されています。
うーん、何のために?
舗装の道からまた砂利道戻ってほどなく、簡易トイレのある山頂への分岐に着きました。あとは来た道を引き返して、大井平公園に戻りました。
この後、前回来た時に途中でわからなくなってしまった旧飯田街道の道を探しに、いったん車で夏焼コースの登山口に移動。山頂と地蔵峠との分岐を左に曲がり、前回途中で引き返した民家のところまで来ました。
こちらもネットであらかじめ調べておいたので、そのまま庭先を通らせて頂いたら、あらまあ家のすぐ横にしっかりした案内板がありました。
ということでその先に行ってみます。少しススキが生い茂って道を隠しているところもありましたが、ずっと歩きやすい道が続きます。
橋を渡ってしばらく行ったら分岐があって、ちゃんと案内板が出ていました。どうやらこの前はここでこの案内板を見落としてまっすぐ進み、国道に出てしまったらしいです。3人で歩いていて、地図も持っていて、どうしてこの分岐を見逃したのでしょうね。(^^;
ナゾも解けたし、この先の地蔵峠までは前回歩いたところだし、道も荒れているしということで、来た道を引き返しました。
今回は、前回わからなかったところが解決し、2週続けて来たことで夏焼城ヶ山に愛着もわき、楽しい山行になりました。次回来る時は、井ノ入コースのブナの木峠から、サンガ坂、内平方面に歩いてみたいなと思います。
2015年10月25日に歩いたGPS軌跡