日程:2015/11/21
山名:袖山岳(1,187m)
山域:奥三河
メンバー:CL/NM、SH、MY
愛知県で一番遠い山に行ってみようと、奥三河の袖山岳と八嶽山に登ってきました。
旧富山村の最高峰であった標高1187mのこの山は、かつては無名峰でした。
この山を「袖山岳」と呼ぶようにしたのは、愛知の130山で調査を担当したTYさん。漆島川上流の大沼地区に「袖山」という地名があり、そこからこの山名を取りました。
袖山岳は3時間半の短い行程ながら、グレードCがついているのは、明瞭な登山道がなく、地図とコンパスでしっかり方向を確かめながら歩かないといけない山であるということ。
今回は、地図とコンパスに加え、GPSと赤布も携え、万全の態勢で臨みました。
名古屋から国道153号線を走り、平谷の交差点を右折、国道418号、県道74号と進み、県道426号の霧石トンネルを越えて袖山岳登山口を目指します。
橋にはこうした名前のプレートがかかっているので、注意しながら進みます。「大沼橋」、「唐沢橋」の次が「袖山橋」です。「袖山橋」を過ぎて50mほど行ったところに、愛知の130山で紹介された通り、短い間隔でならぶ2本のカーブミラーがあります。
2本のカーブミラーの間に車が2台ほど止められます。この向かいの山側に登山口がありますが、かつて登り口の沢だったところには、りっぱな堰堤ができていました。
堰堤横には、手作りの袖山岳登山口の案内板も立っていました。
登りやすそうなところを探しましたが、ここ以外なさそうなので堰堤の右側の急斜面をよじ登りました。朝露に濡れて滑りやすかったので、他のメンバーはザイルで確保しました。
この辺りは平成25年度の整備のようです。この先にも平成26年度、平成27年度整備の標柱が立ち、よく手入れされた森林という印象でした。
急斜面を登ってしまえば、その先は杉林の中をジグザグに明瞭な踏み跡が続いています。
道沿いには思いのほか青、ピンクなどのテープ類が豊富でした。
斜面を登り切って、小さな尾根に上がりました。ここから左手に登っていきます。下山時のために、ここに赤布をつけました。(赤布は帰りにすべて回収)
けっこう急な尾根道ですが、道は明瞭です。
岩を少し乗り越えていくようなところもあります。
少し傾斜が緩やかになったところで、間伐材が積み重なってベンチのようなところに出ました。
ここから尾根を右に曲がります。残置のテープも豊富についていましたが、念のため赤布をつけました。
分岐から先の尾根は、画像見るとさほど急に思えませんが、歩いてみるとけっこう急です。
尾根の途中にかつて木材の運搬に使ったのでしょうか、ワイヤーが残っていました。
捨てられたワイヤーの先にはりっぱなブナの大木。
尾根沿いに標柱や杭も続いているので見落とさないように。下山時、支尾根に迷い込みそうなピークには赤布をつけていきました。
尾根の途中、南側の眺望が開け、日本が塚山方面もキレイに見えました。
傾斜が緩やかになり、県境稜線と出会えば袖山岳山頂はすぐそこ。
このあたりはミズナラ、ブナ、楓などの落葉樹の森で、1か月ほど前に登ればきっと美しい紅葉が見られたでしょう。
登り始めから2時間40分で袖山岳山頂に到着!
この先、県境稜線をずっと行けば八嶽山へ縦走できますが、それはまた明日のお楽しみで。
この日は来た道を忠実に戻ります。
急な尾根をよっこらしょと下って
ベンチのあるところまで戻りました。
登るときには気づかなかったこんなプレートが、木の枝にかかっていました。
どなたかがつけてくださったのでしょうね。少し見づらい位置にあったので、登りの方向から見やすいように、ちょっとだけ場所を移動させていただきました。
休憩してから、さらに急な尾根を下って
岩の尾根も注意して下って
登山口の堰堤まで戻って来ました。
朝登った時よりは堰堤横の急斜面は乾いていましたが、念のためザイルを出して下りました。
歩行距離:4.96km 高低差:545m 行動時間:4:29 (歩行時間3:30)
道は全体的に明瞭ですが、急な部分もあり、また下山時に迷いやすい支尾根もありますので、地図、コンパス必携、できればGPS、赤布もあったら安心です。
堰堤横の急斜面は、マジけっこう急なので、ザイルやスリング類などあった方が事故防止につながると思います。
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